CWPブログ

2017/11/09

家庭でもできる!? アマゴの稚魚を育ててみよう!

執筆者: 永田みゆき (エクセル)

永田みゆき


CWPの事務所の一画にひっそりと置かれた謎の段ボール箱。

いったい何が入っているのでしょう。

 

アマゴ稚魚育成段ボール

書類? いえいえ、違います。

古いゴミ? とんでもない、ちゃんと常日頃ゴミ捨てしてます。

なんと、この段ボールはアマゴの稚魚の育成箱なのです!!

 

まさか段ボール箱でアマゴの稚魚を育てるなんて、どうやって!?と思いません?

水槽ならともかく、ただの段ボールですよ。しかもちょっとボロボロ笑

 

種明かしすると、段ボール箱の中には水の入ったペットボトルが入ってます。
アマゴ稚魚ペットボトル

 

よーく見てみると中に何か入っているのですが、分かるでしょうか。

奥のペットボトルの左下の方にあるのが、アマゴの発眼卵。

そして手前のペットボトルの左下にうっすら見えるのが、孵化したアマゴの稚魚。

ペットボトルの中でアマゴが孵化するって、なんだかすごくないですか?

 

このアマゴの卵は、先月29日に名倉川漁協様により実施された発眼卵放流とアマゴの里親イベントの時のものです。

台風が接近する中、約4万粒もの発眼卵をバイバートBOXに納め、川底に配置してきました。

DCIM100GOPRO

 

参加した子どもにはペットボトルに入れたアマゴの発眼卵の里親になってもらい、12月頃に川に放流しようということで、CWPも里親として発眼卵を育てることになりました。

 

発眼卵には紫外線がNGだそうで、日光を遮断するためにペットボトルを段ボールに入れてあります。

 

孵化までの日数には水温が大きく関係しています。

積算水温といって、卵が育っている水の一日の平均水温を足したものが一定の温度になると孵化するのです。

つまり、水温が低ければ孵化までの日数が長くなり、高ければ短くなります。

孵化まで早ければ十日ほど、長ければ2~3週間。

 

CWP事務所にやってきて2日目の発眼卵たち。

まだ孵化していません。

アマゴ 発眼卵4

 

でも、よく見てみると、卵の中で稚魚が育っているのが分かります。

 

アマゴ 発眼卵5

 

そして6日後。

おやおや……?? もしや動いている??

 

アマゴ 発眼卵3

 

なんと、早くも孵化していました!!

 

アマゴ 発眼卵2

 

その数4匹。

こんなにも早く孵化するとは予想してませんでした。水温が高めだったのでしょうね。

 

しかし、全ての発眼卵が順調に育っているわけではありません。

残念ながら死んでしまった卵もたくさんあります。

自然の川の流れの中でしたら孵化する率はもっと高くなります。

流水とペットボトルの中にとどまった水の違い、天然の川の水と水道水(カルキ抜きはしてあります)の違い、水温の違いなどもありますから単純には比較できませんが、やはり人工で育てるにはチャレンジしてみないと分からないことがあります。

もし今、現地の川を見に行ったら、そこは水温が10~14度位でペットボトルよりも低いため、実際の違いを見られるかもしれません。

今回実際にやってみて得られた教訓としては、2リットルのペットボトルで育てられるのは10粒が限界ということ。それ以上入れたものは全滅してしまいました。

水温が高すぎたので、それをもう少し低くコントールできれば、もっと多く孵化できた可能性があります。

今回は室温で育てているので、次回は冷蔵庫での育成に挑戦です。

 

試行錯誤ではありますが、こうしてペットボトルでアマゴの稚魚を孵化させることができるなんて、驚きではありませんか?

管理も大変ではないので、ご家庭で育てることも十分できそうです。

自宅の冷蔵庫の中で日々育っていく発眼卵を子どもと一緒に毎日観察して、時期が来たら川へ放流。

すごくいい経験になること間違いありません。

一般家庭で発眼卵を入手するのはちょっと難しいので、興味を持った方はぜひ次の発眼卵放流&アマゴ里親イベントにご参加下さいね!

 

永田みゆき

永田みゆき
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