外来生物等を美味しく食べる忘年会&歓迎会
執筆者: 永田みゆき (エクセル)
12月の半ばにCWPスタッフ一同で忘年会&歓迎会をしました。
オードブルやピザ、ビールにカクテルにワインなど、たくさんのお料理と飲み物を囲んで乾杯!
事務所で開催したので、お店ではできないCWPらしさ満載の忘年会になりました。
夏から使い始めた新事務所のキッチン設備はなかなか充実しているので、これを生かさない手はありません!
料理好きなスタッフも多いので、腕によりをかけてスペシャルメニューが振る舞われました。
代表瀬川のお手製ローストビーフと燻製チキンは見た目も豪勢でボリュームたっぷり、もちろん味も格別!あまりの美味しさに、食べるのに夢中になってしまって写真を撮り忘れたのが残念です。
西山の手作りアヒージョも、ガーリックをしっかり効かせたオリーブオイルに彩り豊かな野菜とぶつ切りのタコがたくさん。スキレットで調理して見た目もオシャレ、テーブルが華やぎました。とても美味しくて、おかわりも頂きました!
宴会の半ばで、新人スタッフの市川と矢吹が皆の前で自己紹介。
それからスタッフ全員が順番に今年一年を振り返って2分間ずつスピーチ。
みんな真剣にそれぞれの業務に取り組んできたことや、CWPの事業に対する熱意などがしっかりと伝わってきて、とても充実した時間になりました。
中でも特筆すべきは、外来生物や天然うなぎ、ジビエやニジマスなどをみんなで味わったことです。
河川や環境について難しく論じるのではなく、楽しみながら行動しようという、まさにCWPらしい活動。
そんな料理の数々をご紹介していきます!
時々ニュースなどで取り上げられている、特定外来生物。
もともと日本の生物ではないのに日本に定着してしまった生物の中で、日本の本来の生態系に深刻な問題をもたらすものがこの特定外来生物に指定されています。たとえばアライグマやカミツキガメ、ブルーギルなどがよく知られています。特定外来生物は輸入、販売、飼育などが法律で禁じられています。
また、特定外来生物法の規制対象以外でも、本来の生態系に悪影響を及ぼす可能性のある生物を選定した「生態系被害防止外来種リスト」というものがあります。
今回は、この生態系被害防止外来種リストに挙がっているアメリカザリガニの料理を堪能しました!
捕獲してきたのは最若手スタッフ小林。
持ち前の体力と行動力で、数日前に近くの川に入りアメリカザリガニを捕獲してきてくれました。
サイズは小指の先ほどの小さなものから親指大のものまで。
3日ほど水を張ったバケツに入れて泥を吐かせてあります。
まずは、沸騰したお湯で12分以上しっかりと茹でます。
ジストマなどの寄生虫がいる場合もあるため、必ず12分以上茹でることが大切だそうです。
ちなみにジストマは人の肝臓や肺に寄生し、肝硬変のような症状をもたらしたり、咳や血痰の原因となったり、脳まで侵入した場合は死亡することもあるので、決して甘く見てはいけません。
とはいえ、きちんと加熱処理しておけば、もし寄生虫がいたとしても問題ありません。その辺、小林がきっちりタイマーで計って12分間ぐらぐら湯がいていたので安心です。
これが茹でたてのアメリカザリガニ。
ほかほか湯気が立っています。
この後、油で揚げるのですが、その前に小林が1匹試食。
そして感想。
「うーん、若干の泥臭さがスゴイ!」
ええと、なんと申しましょうか…。「若干の泥臭さ」なら、ちょこっと泥臭いのかなーと思いますが。でも、スゴイってどういうこと??実はすごく泥臭い??なんか、食べるの怖いんですけど…。
少々不安にもなりましたが、油で揚げたものを忘年会が始まった後に食べてみたら、泥臭さは全く気になりませんでした。
エビのような風味があって、香ばしく揚がっていて美味しい!!
アメリカやオーストラリアでは日常的に食べられているそうですが、それも納得の味でした。
ちなみに、帰宅後、小学生の娘に「天白川で獲ったザリガニを食べてきたよ」と話したら、とてもうらやましがられました。天白川は我が家の近くなので、娘にとってもなじみのある川です。「今度天白川に行ったら、私もザリガニ獲って食べたい!」と言ってました。
川遊びに行ったついでにアメリカザリガニをとって、家庭で調理して子どもと一緒に美味しく駆除、というのも楽しそうです。
今回、CWP忘年会の食卓にのぼった外来生物はアメリカザリガニだけでしたが、今後はブラックバスやブルーギルの料理にも挑戦してみたいところです。
こちらは外来生物ではなく、日本在来の天然ウナギです。
川遊びマップブログの編集長である伊藤が、豊川の河口付近で捕まえてきました。
調理したのは新入社員の市川。
今日の歓迎会で歓迎されるはずの市川がなぜか働かされているという、ちょっと申し訳ない状況。
ちなみにこの時もう一人の新人、矢吹もしっかりテーブル準備を手伝っております。
さて、まだ生きているウナギを目打ちでまな板に固定し、ウナギ専用の包丁、ウナギ裂きでさばいていきます。
ウナギ裂きを持っている家庭は少ないように思いますが(少なくとも我が家にはありません)、さすがマイ・ウナギ裂きを持っているだけあって、ウナギをさばく市川の手つきはとても見事でした。
ウナギを獲ってきた伊藤が横から覗き込んで、「ウナギの血には毒があるから俺は触れないけど、よろしくな!」と励まし(?)の一言。うーん、これがここの新人歓迎方法??いやいや、市川の手腕を見込んで全幅の信頼を寄せている証ということで(笑)
そして、どうでしょう、このさばき具合!肝まできれいに取り出してあります。
まだ動いているウナギをこんな風にさばける一般人って、そうはいないはずです。少なくとも私にはできません。主婦歴十年以上なんですが…。
そして、完成したウナギ料理がこちら!!
タレも市川の手作りです。
皆で分け合って食べたので一口ほどしかありませんでしたが、ほどよく脂が乗っていて、焼き加減も絶妙で、とても美味しかったです。
これだけ魚を(魚料理を?)愛している市川、今後の活躍に乞うご期待!!
先日、京都府の高校内にイノシシが侵入してきたというニュースが報じられました。
少子高齢化が進んだ昨今、里山を手入れする人手も不足してイノシシやクマ、シカなどによる獣害の報道を耳にすることが増えているように感じます。
こうした獣害をただ駆除するのではなく、ジビエ料理に活用できれば色々と社会的な意義もあるはずです。
と、まあ、難しい話題はここまでにして、CWP忘年会では小菅村から取り寄せたイノシシを皆で味わいました!
調理担当は岡本。フライパンで焼き肉に。
イノシシを取り寄せてくれたのも岡本です。
完成品の写真をとりそびれてしまいましたが、とても美味しかったです!!
豚肉よりも肉の味がしっかりと濃くて、脂もしつこくありません。
歯ごたえもあり、お肉をガッツリ食べている充実感があります。
ぜひまた次の機会にも味わいたい美味しさでした!
忘年会の前日、田中は重要な使命を帯びて川にいました。
いったいどんな使命だったのでしょうか?
それはずばり、忘年会の食卓に提供するニジマスを釣ることです!
社員全員のため、身を挺して凍えそうな冬の川で魚を釣る…なんと気高い自己犠牲でしょう!(だれですか、そこで笑ってるのは)
ちなみに用事で田中にメッセージを送るついでに「寒い中お疲れ様です」と労ったら、「全く疲れてません(^^;」という楽しそうな返信が来ました(笑)
とはいえ、真冬の寒さの中、朝から夕方まで1日掛かりで川釣りをするというのは大変なことに違いありません。そんな大変な思いをして釣ってきてくれるニジマスの味はきっと格別です。
釣果は、朝から夕方まで一日掛かりで5匹でした。
翌日、つまり忘年会の当日に、屋上緑化したバルコニーで燻製器にかけます。燻製担当は代表の瀬川です。
忘年会の準備が大詰めを迎えるころ、ニジマスの燻製が終わりました。
さてさて、どんな仕上がり具合でしょうか?
見たところ、いい感じに燻されています。
スモークのいい匂い!美味しそうです。
ところで、ニジマスの背景に写っているのは開発部門の木曽と越澤です。皆が楽し気に忘年会ムードで準備している横で真剣に仕事をしています。このとき三沢と森川もそれぞれまだ仕事中。どんな時でも仕事には絶対に手を抜かない、これもまたCWPらしさかと。
田中がニジマスに包丁を入れて火の通り具合を確認。何しろ川魚ですから、生焼けだと寄生虫のおそれがあります。
結局まだ半分ほど生っぽい状態でした。
この後、時間をかけてまた燻製し直し。
残念ながら私こと永田と橋口は早めに帰宅したため、ニジマスの燻製を食べることはできませんでしたが、きっと美味しかったはずです。来年こそは食べたいなー(笑)
ところで、今回のニジマス釣りからも分かるように、田中はこよなく川釣りを愛しています。そして、だからこそ日本の川釣りの将来を真剣に案じています。川釣りを通じて河川環境を守っていきたいと考え、それがCWPの活動にもつながっているのです。
川釣りの楽しさを多くの人が知り、川に関心を持つことで、各地の河川環境が良くなっていくように……。その思いが具現化したのが、今年の秋に初めて実施した名倉川漁協様と実施したアマゴの発眼卵放流という事業です。
数年後は石徹白漁協様の峠川のように放流なしで自然繁殖する状態を目指して取り組んでいます。
一年や二年ですぐに結果が出るわけではない、長期スパンの計画ですが、千里の道も一歩から。今後もしっかり取り組んでまいります。
今回の忘年会&新年会、まさにCWPらしさが随所ににじみ出ていたと思います。
また来年もCWPらしさ満載の活動をしていきます!
皆様どうぞよろしくお願いいたします!!
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