CWP100年の森づくり「広葉樹の森にするために」森は木が3つで森なんだねを実感した話
執筆者: 岡本亮太 (たんたん)
「森」というのは、木が3つ。そうか、木が1つでは森とは呼ばないんだよな。
「CWP100年の森づくり」がやりたいのは、森づくりであって、そのためにはこういう作業が必要なんだよな、と思った話です。
木がたくさん集うから森であって、その森をつくるために、おこなった作業をご紹介します。
おこなった作業を説明する前に、こちらをご覧ください。
鉢の中に植わっているのは、モンゴリナラの苗木さん。
我が家で、家族でドングリを拾いに行き、芽を出したものたちがたくさん集っています。
苗木とはいえ、木ですから、木が何本も集っているので、これはこれで「森」・・・言うなれば「苗木の森」ってなところでしょうか。
今日何をおこなったのかといえば、この森を分解して、1本ずつ「木」に戻してあげて、大きなポットに植え替えるというものです。
これまで密集して成長してきた苗木さんを、1本ずつバラバラにして大きなポットに植えるべく、まずはその土づくり。
赤玉土と腐葉土をせっせと混ぜます。
「苗木の森」になっている、1本ずつの苗木を根を傷めないようにほぐして、バラバラにしていきます。
その1本ずつを、つくった土を入れた大きなポットに移植していきます。
密集して森になっていた皆さんが、大きな自分の部屋に移住しました。
密集していた分、根を伸ばすために窮屈な思いをしていたでしょうが、自分の部屋なら、存分に根を伸ばして、大きくなることができると思います。
1本ずつに分けた苗木さんは、もう1年事務所のバルコニーで育ててから、豊田の森へ移植する予定です。
ドングリを拾ってきたときから見れば、森に移植するまでに約2年。
「CWP100年の森」と謳って再始動する森づくり。
森をつくっていくのは永遠ですが、その森に植える木をつくるのでも100分の2の時間がかかります。やはり森づくりは長い目での取り組みですね。
「密集した苗木さんの森」を「1本の木」に分解し、その木を育てて森に移植して「豊田の森」づくりをしていく。
現場の森をどうこうするだけではなくて、そこに植えるための、この1本の木をしっかりと育てていくことも、またひとつの森づくり。
木を育てることが森づくり。
その木を森でしっかりと育てて、使っていくことも森づくり。
木が集うと森になる・・・1本だけでは森じゃない。
この木たちが大きく育つようしっかりとお世話し、この1本の集まった森が心地よい広葉樹の森となってくれるよう、取り組んでいきます。
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