CWPブログ

2023/11/19

名古屋市立長良中学校で、キャリア教育を担当

執筆者: 岡本亮太 (たんたん)



名古屋市立長良中学校の2年生向けに、キャリア教育の一環も兼ねた職業人講和を担当させていただきました。

生徒の皆さんが中川区の課題について調べ、解決に向けての取り組みです。中川区の課題であり魅力である「中川運河」について、水辺活動に取り組んでいる人から話を聞いてみようということで、CWPにお声がかかり、担当させていただきました。

担当する組は当日、生徒さんが連れていってくれて初めて知ったのですが、2年5組。2月5日生まれの私にとって、おお!これはなにかの縁!とハッピーな気持ちで教室へ入ると、拍手で迎えてくれる生徒さんのまなざしに、これは是が非でも価値ある時間にせねば!と、背筋を正して取り組ませていただいた次第です。

私が話したのは、いまCWPがやっていることはもちろん、なぜそれをやることに至ったのか、これまでの人生にどんなことがあって、どんな考えから今に至ったのか、など、これまで・いま・これから、を織り交ぜた感じです。

加えて、「キャリア」というのが大事なキーワードなので、次のようなことも話しました。

・「教師」とか「医者」とか、わかりやすい、イメージしやすい/されやすい仕事は世にたくさんあるけど、「こういうことがやりたい」「こういう人になりたい」という抽象的な感覚からでも仕事や人生は作れる。

・課題というのは、そもそも悪いことではなくて、課題に取り組んでうまくいかなくても課題は課題のままなんだから挑戦し放題、課題は可能性と捉えるとおもしろい、みんなの前には可能性しかない。

・人生は馬鹿になったもの勝ち。人から何を言われようと、自分が信じた道を歩むことができる、ひたすらに自分を信じて、経験してきている馬鹿になれる人は強いよ。

・地域課題に直接動いているCWPのような人達だけではなく、その人達に助成金を出すことで課題解決に思いを載せて一緒に考えてくれる企業や団体もたくさんあって、そういうところで働くキャリアもある。地域課題への行動は、間接的にやれる方法だってある。

などなど、自分が生まれた故郷の話や、学生時代の話など、色々な話をさせていただきました。

純粋で素直な生徒さんの瞳を真正面に見ながら、その透き通った瞳の奥に見える彼らの未来に向かって、自分のこれまで紡いできた人生のエトセトラを言葉にして投げてみました。たった1時間であれど、自分のやってきたことや考えていることで「おもしろかったです」と言ってもらえることは純粋に幸せを感じましたし、話し終わった後にその言葉を伝えてくれた彼ら、彼女たちの心に、1時間の中の1フレーズだけでも残ることができるなら幸せです。

これまでの人生、回り道をたくさんしてきたのだと言われます。
他人から言えば、それは回り道でも、私にとってはそれが、目の前に存在している人生の一歩なのです。回ったのかまっすぐなのか、それは最後にしかわからないけど、感じ方の違いは大きい。

ひたすらに自分を信じて、いやしかし、時に自分を信じられないくらいに悩むこともありながらも紡いできた「想い、好き、夢…」不思議とそれらは、今という時に繋がっていて、あの時の自分と今の自分が繋がっていることに、自分だからこそ気づけるものです。

思えば大学時代に途上国を旅して、地球規模の社会課題を目の当たりにして熱い思いを持って以来、私の人生の中には、いつも「課題」に向かって動いている、意識している自分というものがいました。
いま中学生の彼ら、彼女たちは、地元である中川区の課題に向き合っています。自分の目で課題を見つけてもらえると、そこには底知れぬ可能性があること、面白さがあること、やりがいと”やりたい”が詰まっていることに気づいてもらえるはずです。

いまはCWPで、地域や水という領域の課題に動いています。
それもやっぱり過去の自分と繋がっているのです。過去の自分が選んできた時間と道によって今があり、結局やっぱり「課題」とにらめっこしている自分がいて、今という時が存在します。そこに義務感など微塵も無くて、やっぱりこの領域に、可能性とワクワクを感じるから、私は今ここにいるのです。

生徒さんが書いた振り返りシートも拝見させていただきました。
シートにびっしりと書いてくれたのを見て、話せば自然と熱くなってしまう自分がいたことに気づくとともに、久々に熱い思いをさせてくれた、生徒さんのまっすぐな瞳に感謝しかありません。

水辺からすっかりと人生について書いているような気がしますが、水辺に取り組んでいるCWPのことや、イギリスの運河再生の事例などをちゃんと話しましたよ。
CWPのことは、もちろん私だけではなく、メンバーそれぞれが取り組むこと、そして協力して取り組むことを話しました。何を、というよりは、そこにどんな思いを載せているのか、CWPを代表して話したつもりですが、そこを話すのは楽しいですね。

人前で話すことはやっぱり楽しいです。

自分がしてきたことで、地元である愛知県や東海地方などに貢献出来たら嬉しいなと思い、故郷へ戻ってきた私にとって、こういう機会をいただけたことに心より感謝申し上げます。

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