2019/07/30

岩本川探検隊2019楽しく終了しました!!

執筆者： cwp

毎夏恒例となっている、豊田市の岩本川探検隊、今年も楽しく無事に終了することが出来ました。

豊田市岩本川は、浚渫後の川を地元有志達の手で蘇らせる事業「ふるさとの川づくり事業」のリーディングケースとなっている川です。有志たちで「岩本川創遊会」を結成し、川づくりや地元小学校への学習提供など精力的に活動されており、わたしたちClearWaterProjectも当初よりお手伝いしています。

前日まで台風の影響で実施が危ぶまれていましたが、台風一過の晴天で迎えた当日は気温もグングン上がって真夏日。

毎年、趣向を凝らした企画で実施する岩本川探検隊。今年は何といっても豊田市でも開催されるラグビーワールドカップにかけたこんな企画をご用意。

岩本川でどれる生き物をラグビーのポジションで見立てて、採れる生き物リストを作成。一種類とれるごとに1トライで５点ゲット。合計点を競います。

受付テントから会場となる岩本川は歩いてすぐそこ。移動中に既に汗が吹き出します。

探検開始の前にこれも恒例となったみんなでゴミ拾い。岩本川に来て思うのはゴミの少なさ。驚いていてはいけないんだろうけど、地元の人たちの意識がきちんと川に向いている証拠だと関心します。

それでもみつかるゴミは片っ端から回収!

河原が歩きやすいのは、創遊会の皆さんの日頃の維持管理のおかげ。

さあ、バケツとタモ網持って探検開始です!

事前のレクチャー通り、タモ網を下流に置き、草の根元を思いっきり蹴ったり、大きな石をひっくり返したり。さてどんな生き物と出会えたでしょうか?

 

昨日までの台風で、水量はいつもよりだいぶ多いです。それでも子ども膝くらいまで。親たちも子どもたちを安心して遊ばせられのが岩本川の魅力の一つ。水の冷たさがとても心地よいです。

途中水分補給の休憩タイム。採れた生き物確認しつつ、シートにチェックを入れてスコアをチェック。

 

全体的に下流の方が多く生き物が採れているようです。上流部はまだ浚渫から間もなく、手入れがあまりされていません。一方下流は創遊会のみなさんによる川づくりが進んでおり、多様な景観が作られているのです。その結果が鮮明に表れていると言ってよいでしょう。

 

流れのあるところ、止水のところ、浅いところ、深いところなどなど。

採った生き物が弱らないように、川の中の生け簀に移します。

一時間半ほど探検して、即席の岩本川水族館を作ってみんなで観察です。

採れたのは、カワムツ、オイカワ、ヤゴ各種、ヌマエビの仲間、アメリカザリガニ、ウシガエル(成体・幼体)、ドジョウ、ニシシマドジョウ、ホトケドジョウ、トノサマガエル、ヌマガエル、カワヨシノボリ。いっぱい取れました。

去年よりも確実に数が多くなってますね。上流部の浚渫から逃げてきている影響もあると思いますが、避難場所としても機能していることの証です。

さて、ゲームの結果はいかに?

最高得点は45点の9トライ!! みんな、たくさん採ることができましたよ!　増水の影響を心配しましたが、杞憂だったようですね。

探検隊を実施する度に、採れる生き物の数、種類に変化が見られてとても楽しいですね。川づくりの結果が如実に出ていくのです。毎年、子どもたちと探検しつつ、確実に豊かになっている岩本川を実感しています。来年はどんな岩本川になっているのでしょうか?

伊藤　匠

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