【開催報告】地域と流域フォーラム(カワサポ交流勉強会)1日目
執筆者: 岡本亮太 (たんたん)
9月29日、30日に「第3回地域と流域フォーラム(カワサポ交流勉強会」を無事に開催することができました。
地域と流域フォーラムと名付けて最初の開催でしたが、早々に定員になり、多くの方が、遠くは秋田県や和歌山県、奈良県などもからも参加いただきました。
このフォーラムは、普段は地域や流域、河川、環境などの分野で活動する皆さんが一堂に会し、一つのテーマについて学んで、交流して、明日からの自分たちの活動に活かしていこうというのが目的です。
今回のテーマは【巻き込む・乗っかる】です。
活動を広げていくときに、自分や自分たち以外の人にも参画してほしい!ということありますよね。
そういうときに活かせる巻き込むワザやポイントなどを学んでみよう。
新しいアイデアを生み出す時に、自分や自分たちだけだとアイデアが出てこない時ありますよね。
そういうときに、誰かが考えたものを深めて広げていくワザや、アイデアを出しやすくするポイントを学んでみよう。
そんな目的で開催しました。
という本題に入る前に、アイスブレイクを2つほど。
はじめましての方が多いので、受付でもらった『誰かの名札』を本人に届けるプログラム。
「〇〇さん、いませんか~~」
「わたし●●ですけど、だれか名札持っていませんか~」
大きな、楽しそうな声が響いていて、いろんな方と話して、「●●さん知りません?」「さっき会ったあの人が●●さんですよ」なんて風に、【巻き込んで、乗っかって】名札の本人を見つけてもらいました。
続いて、ワークショップもおこなうので、各テーブル内での自己紹介。
俗にいう、サイコロトークってやつですね。
なにがでるかな、なにがでるかな♪♪
サイコロを振って、その数字のところに書かれたテーマについて話してもらいました。
・自分のこと
・活動のこと
・今回のフォーラムに関すること
そんな3つに分かれた各テーマについて話してもらうと、その人の、人となりがすこーしだけ見えますよね。
ワークショップをテーブルでおこなうので、ちょっとでもお近づきになってもらおうと。
あれ?手に持っているのは??
じつはこれ【恥ずかしさが無くなっちゃって、とんとん話せちゃうスペシャルマイク~~】です。
こんな感じで、参加者の皆さんのご協力もあって、会場があったまったところで、本題に移ります。
まずは「巻き込む」から。
巻き込むを学ぼうということで、お呼びした講師は、塩尻市役所 職員 山田崇様。イベントスペースnanodaの代表でもあります。
山田さんの軽妙なトークと、実際にやってこられたコトのすごみ、しっかりとした内容に、参加者も筆者も、ときに笑い、メモをし、惹きつけられた時間でした。
山田さんは、イベントスペースを運営しているけど、そこは自分からものすごく巻き込んでいるわけではなくて、『巻き込んだのも、巻き込まれたのも結果』であり、超高速回転していたら、こうなったというようなことを話してくれました。
たしかに「巻き込むぜ!」と動いても、巻き込めるものではないですよね。
いろんなポイントや極意のようなものを発表してくださったので、ひとつだけとか難しいんですが、参加者のアンケートを見ると多くの方の心に残ったのだというポイントをひとつ。
「ATI(圧倒的 当事者 意識)」というものでした。
これに尽きる、と。
本当に自分がやりたいのか、やる覚悟はあるのか、それだと。
確かにそうだよね、というシンプルなことだと思っているけれど、たくさんの実績を残してきている山田さんが言うと、重みと深みがありました。
水辺の環境再生をおこなう団体さんからは「山田さんの答えのない問題に取り組んでいく姿勢は、私たちがおこなう環境再生事業に必要なことだと感じた。ATIをより強く意識して取り組んでいく」という感想をいただきました。
つづいて「乗っかる」
乗っかるワザを学ぼうと、お呼びしたのは、面白法人カヤック 氏原様。
アイデアは量より質!!!!
とにかくたくさん出していこう。
出せる空気を作ろう!
それを学ぶために用いたのが、カヤックさんの真骨頂ともいえる「ブレストカード」
ひとつのお題を決めたら、テーブルのみんなで1枚ずつカードを引いて、その絵柄とお題を紐づけて「〇〇!!!!」とアイデアをどんどん出していく、というものです。
アイデアをひとりずつ出していったら、今度は、自分以外の誰かが出した、良い!と思えるアイデアに乗っかって、何で良いと思ったか、いかに素晴らしいアイデアかを、さも自分が出したかのごとくアツく語り合います。
おもしろそうでしょ??(笑)
実際すごくおもしろいんです!!
アイデアを拾う、引き出す、言える空気を作る。
各テーブルこうした感じで、ワイワイしていましたね^^
そして結果として、各テーブルでどんなアイデアが出たのか、を発表してもらいました。
このテーブルの場合は、3つのカード(=アイデア)を結び付けて、新しいアイデアが生まれました。
こんな感じで、各テーブル発表していくと、とっぴなアイデアや発想が出て笑いが起きたり、おーそれいい!!って声が上がったり、終始和やかで笑い声があふれていたように思います。
川遊び体験学習を実施している団体さんからは、来年度の活動内容はこのカードを使って決めたいと思うなんて声を聴きました。
このブレストワークショップでは、とにかくアイデアを出していこう!ということが一つの学び、そしてもうひとつは、「そのアイデアを言いやすい空気を作る」ということでした。
誰かがカードを引いてアイデアを言うと、絶対にそれは否定しない。
むしろ「うんうん」「いいね」「すてき」など、とにかく肯定していく、というのがルールでした。
こうすることで、アイデアが出やすい土壌を作る!それもまた乗っかる上では大事なポイントだよ、と教えていただきました。
課題というのは、そこにあって、それを解決していく方法もいくつかは浮かぶかもしれないけど、こういうカードを使うことで、参加する誰もが公平に意見を言えるし、頭で考えるだけでは出てこないアイデアが生まれたりする可能性が大いにありました。
各団体さん、それぞれ大小いろんな課題があるとは思いますが、カードを使って、使わなくてもいいからブレストで解決できるかどうか、ちょっとやってみてもらえると嬉しいなと思います。
2日目は、豊田市で活動する河川団体さんの実際に実施しているプログラムを体験して、その団体が抱える課題をブレストで解決できるか!というアウトプット練習です!
実はこのときは台風の影響が心配される中での開催でした。
にもかかわらず、多くのご参加をいただき、充実した内容で開催できたこと、正直ホッとしております。
みなさんが普段実践している、地域や流域、環境などの活動に活かしていただけると幸いです。
講師のおふたり、参加者のみなさん、ご参加とご協力をいただき、ありがとございました!
CWPスタッフ一同
※この事業は、公益財団法人河川財団河川基金の助成を受けています。
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