CWPブログ

2016/06/13

流域Kids 〜生き物から知る流域環境学習 第1回源流探検

執筆者: cwp



あいちモリコロ基金の助成を受けて開催する「流域Kids 生き物から知る流域環境学習2016」がついに幕を開けました。元気いっぱい子供たち9名(1名欠席)がタモ網持って集合。マイクロバスで移動です。

既にハイテンション
既にハイテンション

流域Kidsでは、流域を考える力を身につけてほしいと問いう狙いで、川の源流からその流れに沿って河口部までを7回に渡って辿ります。人口的な行政区分の中ではなく、自然の地形に由来した「流域」の中に私たち人間も生きています。生活に使う水は森から川に流れて蛇口へとやってきて、私たちを生かし、そして使った水はまた川へと注ぐ。大地の凸凹のどこで自分たちは生きているのか意識すること。それはつまり、人間も流域という水循環の単位の中で生きていることを自覚することなのです。流域内には様々な環境に適した様々な生き物が棲んでいます。その生き物たちを知ることで自分たちを知ってほしいのです。

使用するレジュメ
使用するレジュメ
使用するレジュメ
使用するレジュメ
使用するレジュメ
使用するレジュメ
ライフジャケットを着けて出発です。
ライフジャケットを着けて出発です。

愛知県犬山市にある五条川の源流部を探検です。愛知県民にとっては桜の名所として五条川は知られていますが、その源流部がどこにあるのは意外と知られていません。

場所は水問題の見える化サイト「AQMAP」から確認できます。(PCから閲覧して下さい。スマホからは正常に表示されない場合があります)
▶︎▶︎▶︎http://www.aqmap.info/ui/map/map#856014032

 

源流部に向かって行けるところまで進みます。
源流部に向かって行けるところまで進みます。
途中、アリジゴクを発見。
途中、アリジゴクを発見。アシスタントのタカラ君。

帰りの時間を考慮してこの途中で林道を下りて川の中へ。川の中を下流に向けて生き物を取りながら進みます。宮田先生(ナマちゃん)から注意を聞きます。草むらや岸壁にはマムシやヘビが多い事、触ると毒のある生き物がいる事、石をひっくり返すときは足に気をつける事。

宮田先生(ナマちゃん)の注意をようく聞きます。
宮田先生(ナマちゃん)の注意をようく聞きます。
そして、それっ〜! と突撃です。
そして、それっ〜! と突撃です。
まだまだ及び腰か?
まだまだ及び腰か?
何が採れた?
何が採れた?
おっ! 何だ何だ!
おっ! 何だ何だ!
大漁のサワガニ
大漁のサワガニ
サナエトンボか?
サナエトンボか?
アカザ
アカザ

まだまだ緊張していた子どもも、川に入ってしまえば関係なし。興奮と楽しさの方が勝ると見えます。子どもは生き物がいたら楽しいに決まっている。これが僕の持論です。ま、大人もですけどね。

慣れている子もそうでない子も一緒にはしゃぎます。
慣れている子もそうでない子も一緒にはしゃぎます。
でも、カニは怖くて触れない〜って子も。
でも、カニは怖くて触れない〜って子も。
ライフジャケットは必需品です。
ライフジャケットは必需品です。

子どもにとって、川を目の前にして泳ぐな、というのは到底無理な話で。

やはり、こうなったか。

見事なジャンプジャンプ
見事なジャンプジャンプ
もうビショビショ。
もうビショビショ。
そしてまたガサガサして。
そしてまたガサガサして。
石をどかしてみたり
石をどかしてみたり
採った生き物はプラケースへ。いっぱい採れたかな?
採った生き物はプラケースへ。いっぱい採れたかな?
このサワガニは持って帰ろう。用意してきたペットボトルに入れます。
このサワガニは持って帰ろう。用意してきたペットボトルに入れます。
そしてまたジャンプ。
そしてまたジャンプ。
ドッボーン!!
ドッボーン!!
またガサガサして。
またガサガサして。
美声の持ち主、カジカガエル。
美声の持ち主、カジカガエル。
わざわざ倒木の下を探検したり。
わざわざ倒木の下を探検したり。
そしてまた飛び込んだり。
そしてまた飛び込んだり。

子どもたちもそれぞれですから、思い思いに生き物探したり、飛び込んだり泳いだりします。僕らも注意は払いますが、過度な干渉はしません。

そして、楽しいだけでは終わりません。きちんと学んで帰ります。

そして最後にまとめをします。
最後に振り返りとまとめを。
何が採れたのか図鑑で確認。
何が採れたのか図鑑で確認。

宮田先生(ナマちゃん)と採れた生き物を図鑑を見ながら確認です。たくさん泳いでいたのはカワムツ。あとはドンコやヨシノボリなど入れて魚類はたった4種類でした。渓流部の澄んだ水は(写真で濁って見えるのはみんなで探検した後なので 笑)人間の目には綺麗でも、実は魚たちには綺麗すぎて棲みにくい川なのです。

真剣に聞き入る子供達
真剣に聞き入る子供達

また、雨が降ってないのになぜ川には水がに流れているのかと言う問いかけも。降った雨が山に染みこんでいるから! と次々に答えが声が上がります。しかし、もっと突き詰めると?

降った雨が山々の土にしみ込んで徐々に湧き出して沁み出してくるのは、地面にある生き物の死骸や葉や枝をダンゴムシやゴキブリなどの虫が分解しているから。そうしてできた土は豊かな保水力を持つことになる。。だから、ダンゴムシやゴキブリを笑う人間に水を飲む資格はない、と。

この日含めて全7回。生き物を通して流域を感じ、人間も自然の一部であることを学んでいきます。生き物を知ることは、生き物を守ることは人間を自分を守ること。少しでもそう感じてもらうのが流域Kidsの願いです。

ワイワイと仲良く着替える男子。笑
ワイワイと仲良く着替える男子。笑

採った生き物を吟味して持ち帰った子供たち、ちゃんとお世話してるかな? 次回は上流の川で生き物を探します。

伊藤 匠

 

【 参考サイト  】
・AQMAP 水辺問題を見える化する  http://www.aqmap.info/
・カワサポ 流域環境団体を支援する https://www.kawa-supporters.net

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