2017/04/29

岩本川創遊会 29年度初・川づくり

執筆者： cwp

愛知県豊田市の岩本川で取り組まれている「ふるさとの川づくり」。地元有志で結成された「岩本川創遊会」が担っています。今日は新年度一発目の川づくり。日差しも気候も心地よい!

昨年夏の川づくりで作った落差解消の魚道。大雨でだいぶ流されています。今日はここをメインに修繕します。岩本川創遊会の小野内会長はじめ、メンバーの皆さんと修繕内容を確認してさあ開始です。

先回の修繕箇所の確認視察の記事はこちら→http://clearwaterproject.info/2017/03/27/3298

昨年夏の川づくりは、ユンボやトラックなどの重機が活躍し、大きな岩などを運び込みましたが、今回は全て手作業。シャベルやバールを使います。それでも歯が立たない岩はチェーンブロックで!

昨年の川づくりの模様はこちら→http://clearwaterproject.info/2016/07/20/2723

こんな大きな岩も流してしまう、川の力はすごいですね。

「ふるさとの川づくり」は地元住民が自らの手で出来る、日曜大工的自然再生。手を加えた箇所が崩れたり、変化するのは織り込み済み。崩れたら直せばいいんです。そこがいいところ。道具や材料もほぼ自前。

浚渫で浅く均一なノッペリとなった川に、ハの字に石で水制工を造って流路や水深、流速に変化を促します。水制工に当たった水がどのよう作用するか想定して。やってみなけりゃわからないのも楽しいもんです。

生き物の種数は景観の多様性に比例します。

今日川づくりをした箇所は浚渫後のため、深さが無くてサラサラと流れるノッペリとした川で、生き物の数が少ない。生き物があまり好まない環境です。本来多く生息していたホトケドジョウなどは棲めません。とにかく、深さが欲しい! 子供が潜れるような深さが欲しいのです。

色々と試行錯誤して手を加えますが、その後は自然の作用に任せます。自分たちが手を入れた箇所がどう変化してくるか、川を覗きこむのも楽しいですよね。

水際に繁茂するクレソンを噛み締めながら、カワムツ釣ってクレソン添えて食べようとか、ウナギが棲むようにしようとか、釣り大会しようとか、いろんなアイデアがでてきました。

手を加えて愛着が湧くと川を起点に色々な夢がでてきますよね。これこそ「ふるさとの川づくり」。川がそこに住む人たちの共通の思い出の場になること。これに尽きると思います。

誰かが川で遊んでいたり、川原を散歩していたり、そんな岩本川になっていけばいいな!

次回は夏を予定。「岩本川探検隊」もやりますよ!  みなさんお疲れ様でした!!

伊藤　匠

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