愛知県・五条川 小さな自然再生 岸辺造成
愛知県北部を流れる五条川は桜の名所として有名ですが「川」そのものは、真っ平らで真っ直ぐなまるで変化のない川です。両岸もコンクリ護岸で連続性は遮断されてしまっている川です。
この五条川に岸辺を造成し、流路や景観に多様性を持たせる「小さな自然再生」に取り組むのが、NPO法人トンボと水辺環境研究所さん。カワサポの登録団体でもあります。全国の水辺の小さな自然再生の事例を紹介し、その手法の普及啓発に取り組む「小さな自然再生研究会」のWEBサイトでもその取り上げられています。
今回は私たちCWPのメンバーで岸辺作りをお手伝いしてきました。
岸辺の大枠を形づくる「植生ロール」を川に搬入します。水際まで誰も近づけない護岸なので、資材の搬入も大変です。この植生ロールに、五条川で採取したショウブやセキショウを後日植えていくのです。そして時間の経過で、土砂が溜まったり、植物の根が張って岸辺になっていきます。奥に見える岸辺は過去に整備したもので、草が茂っていますね。
植生ロールの固定に、杭を打ちます。上流部分は流れの影響が大きいので重点的に。快晴に恵まれましたが、すでに汗だくです。
護岸に寄せた岸辺や、周りを水が流れる島の形のものも。景観の多様性が大切です。
建設事務所からの指導により、固定に使用する杭で怪我する人がいないように、キャップをつけて養生します。そしてそのキャップが流されないようにネットを被せます。整備は管轄の建設事務所と自治体に申請して実施されています。
植生ロールが流されていかないように、紐で杭としっかりと固定します。
そして、植生ロールで囲われた中を、川底にある石を使って嵩上げして陸地を作っていきます。
これが中々骨が折れる。大きな玉石や砂礫を手やソリを使って運んで入れてきます。
自然の攪拌・撹乱は、固着してしまう自然の再生に欠かせません。人間の手で不自然にされてしまった自然を、人間の手で積極的に関わって自然に戻していく。水辺の小さな自然再生は、一般市民がそこに関わっていくことのできる手法です。そして、作業目的の他に工程そのものがそう言った役割も果たしていると言えるのです。
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拾い上げた玉石の裏には、ヨシノボリの卵がビッシリ。目誇らして川底を覗き込むと綺麗な婚姻色を身に纏ったヨシノボリが石から石へと素早く泳いでいるのがわかります。腰の痛みも暑さも忘れて、しばし見入ってしまいました。
次回は、植物をロールに植えていきます。みなさんお疲れ様でした!!
伊藤 匠
・NPO法人 トンボと水辺環境研究所 ▶︎ コチラ
・水辺の小さな自然再生HPでの事例紹介 ▶︎ コチラ
・豊田市岩本川の小さな自然再生の記事 ▶︎ コチラ
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