CWPブログ

2017/11/15

岩本川で小さな冬を見つける【愛知県岩本川】

執筆者: 岡本亮太 (たんたん)



気づけば、いつの間にやら11月。
ハロウィンが終われば、翌日から街の中ではジングルベル。
秋は駆け足で過ぎていき、もうすぐそこに冬の気配が漂っている。

そんな毎日の中で、10月1日に魚道づくりをおこなった愛知県豊田市の岩本川では、目に見える変化があったとさ。

こちらは、本日11月15日の岩本川の様子。

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そして、↓この記事が、10月1日に魚道を作った後に書いたもの。

カワサポ研修会 番外編=雨が降った後の岩本川

比べてみると、積んだ石が、だいぶ流されているのがわかる。
一方で、踏みとどまっている石たちがいるのもわかる。

1か月半という時の中で、降った雨と流れる土などによって、実は刻々と変化していた川の様子が、如実にわかるようになってきた。

これがイイ、悪い、そういうことを言いたいのではなくて
住民が自らの手でおこなう「小さな自然再生」においては、こうやって流れた結果を見て、どうしようかと考えて行動できるので、指標になるといえるかもしれない。

台風に耐えた石もいれば、流されてしまった石もいる。
じゃあどこに石を積むと流れやすいのか、どう石を積めばよいか、どうしたら生き物にとっては良いのか・・・
いろいろと考える材料をくれる。気づかせてくれる。

”岩本川”
川だから、水を、流れを、石を見るのはもちろんだけど、今日は、周りに生える草たちにも目をやると、クリスマスやお正月も何も関係ないけれど、冬を感じる光景が見られた。

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寒い冬を越すために、成虫の彼らはこうして葉っぱなどに隠れようとしている。

テントウ虫を隠れさせる立場の葉っぱたちも、冬を迎える準備をしていた。
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ロゼット状に葉を広げ、這いつくばるようにして寒い冬を耐えようとしている。
夏には見られない光景。
野菜でもそうだけど、夏には葉が縦に伸びるのに、冬は横に伸びる。
同じ植物なのに、気候によって、自分がどうあるべきか、どうしたら生きていけるかを考えて、その姿を変えること、これはとんでもない素晴らしいこと。

川の中でも、寒い冬を越すために魚や生き物たちが冬支度をしているのだろうけど、地上で、目に見える草や生き物たちも確実に寒くなっている事実を感じ、備える準備をしている。

ああ、冬なんだな。
時計やカレンダーが無くても、サンタや紅白を見なくても、人間が「季節を感じる」って、こういうことなんだろうな。

冬はどうしても川づくり活動も冬眠。
でも、草や生き物まで視点を広げ、そこまでを含めた生物多様性、ということになるならば、ひとつひとつ違うロゼットを探すもよし、寒い冬に耐え忍ぼうと動き始めた生き物を探すもよし、そしてそうした生き物が集うには、草はどうあるべきなのか・・・考えていくと、広い意味での”川づくり”、それもまた面白いことになるかもしれない。

サンタクロースが忙しくなりそうだと声をあげているように、冬に向かって飾り始めた街中のように、自然のみなさんも、着実に冬に向かって時を刻んでいる。

岩本川に行く度に、ひとつ発見がある。
今日は、ちいさな冬を見つけたよ。

ちなみに冬に向かう冬生まれの私は、最近は専ら縦ではなく横に成長して・・・アハハのハ。

岡本 亮太

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