CWPブログ

2016/08/25

流域Kids 生き物から知る流域環境学習2016第5回「一級河川中流の生き物」

執筆者: cwp

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鬱蒼とした森の中を流れる源流部から、川の流れと一緒に下ってきた流域Kids。

今回のフィールドはこちら。日本を代表する河川「木曽川」本流です。

場所はAQMAPから確認してください。次第に川を下ってる様子がよくわかります(PCにて閲覧して下さい)。

第5回のフィールドはこちら ▶︎ http://www.aqmap.info/ui/map/map#1248904037

AQMAPのスクリーンショット
AQMAPのスクリーンショット

AQMAP(http://www.aqmap.info)を開き、上部の「データを絞り込み」から「流域Kids」で絞り込むと、これまでのフィールドの位置関係がフラグでわかるようになっています。

 

毎回、道具一式を車に詰め込み、出かけます。この季節の汚れ具合といったらありません。

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これまで、比較的小さな川で学んできた流域Kids。木曽川の大きさに目が眩みます。

中小河川の大部分はこうやって大きな本流へと注ぐ支流です。その支流と本流をつなげた河川を⚫︎⚫︎水系と呼びます。そして、木曽川水系によって形作られる流域を木曽川流域というのです。

これまでに学習してきた新合瀬川も木曽川流域を細分化した内の一つとして「新合瀬川流域」という小さな流域を形成しています。

始まりの挨拶で子供たちにこの木曽川と自分たちの生活のつながりを尋ねたら、ほとんどの子供は知っていましたね。名古屋エリアはこの木曽川から取水された水を飲んでいるのです。

今、目の前に流れている水が家の蛇口が出てくる水。

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今回はガサガサではなく、釣りで生き物を採ります。

入鹿池での回で経験している流域Kids。手馴れた様子で仕掛けを作っていきます。餌はイトミミズ。5ミリほどに手でちぎって針につけます。

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今回で5回目。子供たちもすっかり仲良くなりました。第1回の緊張感は何処へやら。

餌釣りはガサガサと違って、周りの風景とかお喋りとかを楽しむ余裕がありますね。ガサガサは汗と泥でグチャグチャですもん。のんびりして垂れる糸と川面を眺めるのは気持ちの良い時間です。

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そうこうしていると、はい、釣れました。コウライモロコ。

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そして次から次へとコウライモロコ、イトモロコ、アブラハヤ、ウグイ、ブルーギル、ウキゴリ、コイ、カワムツなどが釣れました。この日は釣れなかったけど、ナマズやギギなどもっともっと多くの種類が釣れるのだそう。

釣りに飽きた子供はタモ網で辺りの溜まりでガサガサ。その気持ち、よくわかる。
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以前から子供たちに話しているように、川の汚れには「良い汚れ」と「悪い汚れ」があります。汚れを「濁り」と言ってもいいでしょう。木曽川の中流の水は緑色に濁っており、微かに藻の匂いがします。上流の透明に澄んだ水に比べれば汚い、臭い、と思うかもしれません。

しかし、この汚れ濁りこそが、多くの生き物の命を支える大切なものなのです。土や砂、泥、朽ちた植物や動物の出すアンモニアや死骸、プランクトンなどが溶けて養分となっています。無数の支流からも養分や餌がいっぱい流れ込んでくるのです。

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大きな川は多くの生き物を支えるだけのスペースとしてのキャパシティを持っているため、生態系の各層が支流に比べて格段と大きくなります。微生物、水草が多くなれば、それらを食べるエビや小魚や水星昆虫が増え、それらが増えるとまたそれを捕食する生き物が増え、という具合に生態系は複雑に大きくなります。そして、大型の生き物も生きられるのです。

そして、今回は今までのフィールドではあまり見られなかった生き物がたくさんいました。劇的に増えたと言っていいでしょう。何かわかりますか?

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SUPを楽しむ親子
SUPはスイスイ。アメンボみたいですね。
SUPはスイスイ。アメンボみたいですね。
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リバーブギで、上流から流れてきた一団
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釣りをする我々の後ろをヨタヨタと帰って行きました。何だかガチャピンみたい。
ラフティングでワイワイはしゃぐ若者
ラフティングでワイワイはしゃぐ若者
まとめの学習をする我々の奥で泳ぐ外国人
まとめの学習をする我々の奥で泳ぐ外国人

わかりました? そう答えは「ヒト」です。

写真の他にも本当にたくさんの人たちが、木曽川で遊んでいました。広さとして多くの人を受け入れられますし、街からも近い。それぞれにいろんな遊び方をしていて驚くほどです。今まで見てきた川では、水の中に入って遊ぶ人は殆どいなかったのに、ここでは爆発的出現数です。

自然や生き物を学ぶ上で、生き物と人間、自然環境と人間社会を違うものとして相対するものとして考えるのは間違いです。しかし、そういう見方が大勢ではないでしょうか。

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私たちヒトも他の生き物の恩恵で生きている生き物です。社会も自然の大地の中にあって、やはり自然環境の恩恵で成り立っています。共生とか、自然を守るとか、生き物を大切にとか言いますが、それはつまりは人間を、自分たちを守ることです。豊かな自然環境や多様な生態系がなければヒトだって生きていけません。

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自分たちと関係のないものにわざわざ価値を見出して、大切にしようとするのではなく、守っているのは私たちそのものなのです。このことが一番大切です。

見ている生き物のその奥に、人間が見えてこなければ。

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目の前を流れる水で私たちも生きています。そこに泳ぐコウライモロコと一緒です。何も違いはありません。流域という水循環の単位の中で生きる同じ生き物です。

伊藤 匠

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