近自然工法研究会の講座(なごや環境大学)でAQMAP関連発表してきました
執筆者: 瀬川貴之 (ウマヲ)
こんにちは。ClearWaterProject瀬川です。
先日24日土曜日、なごや環境大学の講座:近自然工法研究会主催の「川と私たちの関係・川づくりは人づくり、まちづくり」
に発表者として参加してきました。
参加者としては行政、NPO、企業それぞれでの活動されている方、及び岐阜農林高等学校の学生の皆さんも参加されていてバランスよい参加者でした。
発表も、例えば岐阜農林高校の生徒の本講座計4回を受講しての感想、及び3年生による研究発表も良く調べられていて皆が感心するようなものでした。
学生各人の受講後の感想では、特に日本のコンクリート3面張りが非常にインパクトあったらしく5人の感想すべてに入っていて、よほどコンクリート詰めを悪いと思うようになったみたいですね(笑)
当然そこは経験者から
・コンクリート3面張りは基本勾配が1/100(100m毎に1m高さがある)以上の勾配には適応するようにしている。地形変化の影響力強いところでは治水の観点からは必要との考え。
・コンクリート3面張り自体が悪いわけではない。地形に与える影響と、まわりの住民の要望をしっかり考慮する必要あり。
等、大人なコメント頂いていました。
研究発表も非常に興味深く、多自然川づくりで経過観測が中々出来ていないという現状を踏まえ、自然共生工法毎の植生定着状況の調査や、水質が植生に与える影響を調査した結果を発表していました。
その他、福岡柳川の町と川文化の報告や、主催者の山田様の『川フェチ中年の主張』(内容は自然を取り戻そう!といった教条主義的に川を作っていこうとなってしまうと、「アート」=人との関連性を無視した形になりがちなので、人の文化にも寄与する「デザイン」の考えを持っておく必要がある)等、非常に面白い話が多く興味深いものでした。
私の発表は当然というか、流域全体を含めた状況・改善を進めていくために『AQMAP』を作りました、こんな形で使っていけますよ、という発表です。
ここでも一緒に参加していた農林高校の先生に是非使っていきたいと言って頂きました。
やはり高校生だと研究成果を発信する場が少なく、適切なツールもない。今回の環境科学科の方としてはピッタリのツールだと思います。他都道府県各高校でも同じように使って頂けるかと。
私個人の考えを言うと、学生の内から外に発信し、継続的に仮説検証していく、outputするための訓練をしていくべきだと考えています。答えが1つではない世界、方向が正しいかどうかもわからないのが当然の中、新しいものを作り出していくためには必須な能力だと思います。そのための場所の一つとして使ってもらい、かつそれがそれぞれの水辺の改善に繋がっていくならば開発冥利に尽きるものです。(そのためにもレポート機能を早く実装しないと、ですね。。)
また、主にご年配の方から出た質問でしたが、その質問と回答も載せておきます。
■オープンSNSのようなコミュニケーションしていける機能もあるようだが、心無いコメントや意図的に虚偽の情報も載せられる可能性もあると思うがどうするか?
→まずそのようなことが少ないように、実在認証としてfacebookログイン機能を利用しています。(当然名前を出したくないというニーズもあるため、アカウント設定で後から表示情報の変更は可能)。またそもそもAQMAPの内容上懸念されるような内容が上げてくること自体少なく、実際この半年で懸念されるような投稿は0でした。
■故意に虚偽の情報載せているわけではないが、間違えた情報を投稿してくることもあり、それによるミスリードもあり得る。どのように対応されるのか?
→明確に間違えている場合は報告や運営側の検索も含め、本人に連絡の上いったん削除させてもらう。ただ大部分は完全に間違えているかどうかは判断難しいもの。その場合は大いに議論してもらい、ClearWaterProjectとしては運営者・仲介者として何故そのような内容が出てきたのか、どのようにしていくべきか仲介し、必要あればリアルな議論の場の提供していき納得いく方向に形作っていきたい。
もしこの記事を見てAQMAPを使ってみたが、こういった機能が無いと、、等要望あれば是非ご連絡下さい。
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