2014/04/18

愛知県多自然川づくり見学ツアーリポート　-籠川編-

執筆者： cwp

こんにちは。CWPの北村です。

「愛知県多自然川づくりツアー」天白川の事例、岩崎川の自然が作った景観美についてお伝えしました。

今回は豊田市の籠川をご紹介します。　春の陽気に包まれて、美しい川の景色を見るだけでも癒やされました。こうした景観は自然を活かす工夫を、人が行ってできた景観です。自然の力を最大限に活かし、多様な生き物がつながり共生していく「多自然川づくり」の成果事例のひとつが籠川です。

まずは多自然川づくりってなんなの?

概要は

洪水防御とともに自然環境や景観への配慮をともに行う河川整備手法」のこと。 植物が育ち、魚などの生物も住めて、そこで暮らす人たちの憩いの場になるような川を作っていく取り組みのこと。

さらに、生物多様性とは、生き物はそれぞれに個性を持ち、さまざまな関係でつながりあっています。 多様で釣り合いのとれた生物の多様性が維持されていることを指します。これらが保全されるためには、河川自体が多様な自然環境であることが必要不可欠。

川には植物がそだち生き物が住み、美しい景観が作られ、人が集う。 みんなが川を母体にしてつながっていく。 こうしたありのままの自然の姿に戻すべく、保全や再生を行う事業が「多自然川づくり」なのです。

そのために、水辺に緑を植えたり、水際を自然な姿にして生き物たちのすみかをつくったり、川をつなげたり。 ありのままの姿を理解して、人が協力しあって、環境を整えていくことともいえますね。

籠川は「川の連続性」を見よ！

まずは下流を見学。愛知県の「生物多様性川づくり」というパンフレットの事例紹介にも使われているところです。

籠川は昔はこんな感じ。ボサボサしていて手入れがされていなくて、無機質な感じでした。

見てください!これが今の籠川の景観。 上のパンフレットの写真と同じ場所です。全然違いますね。

こうして魚道を作って、魚が暮らせる場所を作っているのです。

水もとってもキレイですね。もちろん川の中に入って遊べますよ。

大人も童心にかえって魚取りを楽しみました。

ちなみにこちらは車を止めるスペースがありました。広いので10台くらいはいけそうです。

のんびりピクニックなんかも楽しめますよ。

上流はさらに自然感アップの美しい日本の川

籠川の上流にいくとさらに、川の景観がぐっと「日本の川」イメージにピッタリなものが見られます。 この景観、かなり里山の川という感じで雰囲気ありますね。案内していただいた近藤さんが設計に携わったというところなんだそうです。

土手と川の蛇行。

周りの風景とのなじみもいい感じ。

周りにはたくさんの桃畑。桃の花が満開でとても美しい風景でした。

次回は住民がのんびり川を楽しんでいた「太田川」のリポートを行います!

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