伊勢湾漂流ゴミの4分の1は答志島に!? 現地奈佐の浜の海岸清掃に参加してきました
執筆者: 瀬川貴之 (ウマヲ)
CWP瀬川です。
先日10月13日に、三重県答志島にある奈佐の浜海岸清掃に参加してきました。
答志島は、東海の伊勢湾出口付近にある島で、海流の流れで
伊勢湾漂着ゴミの4分の1は答志島に流れ着くとの試算があります。
(下記はボトルがどのような経路を辿るかGPS利用した実証実験)
つまり、答志島の人々は自分たちが出したわけではない、東海圏のポイ捨てゴミたちの4分の1を
自分たちで費用出してごみ処分しているわけです。
あほらしいことこの上ないですね。
さすがに島だけでは無理なので、三重県からも補助金出して処分しているわけですが、
そもそも河川流域、伊勢湾流域にゴミを捨てなければ必要ないわけで、それを実感して理解してもらうために
『22世紀奈佐の浜プロジェクト』が企画して
年二回愛知・岐阜・三重の東海3県から参加者集めて奈佐の浜を対象に清掃活動実施しています。
出来る限り多くの人に実感してもらいたい、ということもあり、
参加費3000円で各県からのバス代・定期船代・昼食代・保険代を含みます!!
昼食は現地産の海産物も多く含まれた弁当なので、運動+食事+観光的な気分で参加されている方も(笑)
現地見てもらって感じてもらえれば安いものだ、ということですね。
ということで、実際現地行ってきました。
まずは鳥羽から船に乗って答志島へ到着。
レセプションでまずは島の子供による太鼓
定期船の場所から奈佐の浜までは歩いて30~40分程。運動不足にはちょうど良いですね。
ご年配の方等はトラック荷台に載って移動です(注:トラック荷台に人が乗るのは基本違反ですが、警察に届け出しておけば問題無し。ただ田舎の方に行くと結構日常茶飯事ですね。ここら辺は状況と安全意識と自己判断で。)
うーん、景色が気持ちいいですね。
さて、現地に到着するとすでに清掃に入っている方々が。
まず目につくのが流木。もう少し見ると細かいプラスチックごみが大量にあります。
試しに場所を動かず3分ほど小さなプラスチックごみを集めてみました。この円筒形のゴミはなんだろう。やたらとあるんですが。。
ちなみに、一つ断っておくと、このゴミ状況は先月末から今月上旬にかけて、奈佐の浜には大型クレーンも導入して実に45トンものゴミを回収し終えた、後のゴミの量でした。
ひどい状況だと、以下のような写真状況です。
200名強の方の1時間ほどの清掃で約2.5t回収完了。
うーん、人力では無理ありますね。。それも台風など大水来るとまた流れてきます。
後は公民館に戻って、昼食頂き、シンポジウム。
ちなみに水辺ではないですが、道路途中から覗き込んでもゴミ捨ててました。。
島の人ではないかもしれませんが、島の人だったらこれはこれで厳重注意。
シンポジウムでは島民の子供による太鼓でほのぼのしつつ(太鼓、いいですね!)、
瀬戸内海や岐阜、伊良湖岬の報告がありました。
瀬戸内海では様々な魚種の漁獲高減っていることを漁師の方が実感していることや、
浜に流れる流木は林業衰退による森林保守されてないことによる影響など、新たな視点も頂きました。
ちなみに下の写真にある手に持った看板は、岐阜美濃市からのもので、奈佐浜清掃時に拾ったもののようで(ー ー;)、川や海の流す力の凄さを感じれます。岐阜まで持ち帰って頂きました~。
結局参加して感じることは、根本を絶たないと無理でしょう、というこの企画の狙い通りの実感を強く持てました。
『チャールズ・ムーアが語るプラスチックの海』も思い出しましたね。
これの解決をICTでサポートするにはどのようにすればよいか、考えさせるきっかけにもなりました。
・自治体のポイ捨て罰則条例の比較チェックと地図上にマッピングすること(条例有無と罰則強さで色分けとか
・監視体制の強化、共有
といったことでしょうか。
一緒に取り組んでくれる方募集しています。
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