CWPブログ

2025/06/30

「森と川と人をつなぐ楽校」開校!

執筆者: 岡本亮太 (たんたん)



2025年度から、新たな取り組みとしてスタートさせたのが環境学習「森と川と人をつなぐ楽校」です。
その記念すべき、最初の実施を、6月29日におこないました。

まずは、こちら。
楽校のロゴができました。

上の模様のような部分は、楽校の「楽」のむかしの字です。
4つの円のような形には
・”森”を表す、緑色
・”川”を表す、水色
・”人”を表す、刈安色
・”楽”を表す色は、古来より太陽や火などの自然を象徴する朱色

なぜ、それぞれが、この色なのかをはじめ、こだわりはもっと、もーっとあるわけですが、すごく簡単に書いても、これだけ想いと願いを込めてできあがったものです。上手に、大切に、ともに、楽校の成長や充実のために活用していきます。

さて、6月29日の内容です。

この日のテーマは「海ごみカードゲーム+ガサガサ」(川を知ろう!生き物を見つけよう!の巻)です。
午前中は、屋内で、海ごみ問題をテーマにしたカードゲームを通して、川と海と人のつながりを体験、体感していきます。

使用したカードゲームは「CHANGE FOR THE BLUE」です。
親子でひとつの役割を担ってもらい、どのカードを使うか、を親子の対話を通して決めてもらい、知らない人同士である参加者同士で、ひとつの街に暮らす住民として、自分たちの街の、海のごみやよごれを減らしていけるか、というものです。

楽校側の狙いは、使うカードを決めるための親子の対話です。
どのカードを使うと、ごみを減らせると思うか。これは、普段の生活を共におこなう親子であっても、価値観や考え方の違いから、必ずしも一緒になるとは思いません。

それって、ごみをめぐる社会のソレと似ているようにも思います。

ごみが無い社会のほうが良い、それはわかっているけれど、大切にしたいコトやタイミングとかが、人により色々と違うから、ごみ問題ってのは昔から続いているのかもしれない、そしてそこに面白さもある、と私は思っています。
なので、考え方や大切にしたいコトが違う親子の対話を通して、ひとつに決めてもらうという過程は、とても大事かなと思い、企画しました。

カードゲームをおこなったら、ごみやよごれは減ったのか????
その結果は、参加者だけがわかっていますね(笑)

たかがカードゲームですが、されど・・・。
使うカードを選ぶという工程は、現実社会でどう行動するか、とリンクします。
そして、その行動の下には、考えや価値観がある。
そうすると、カードゲームは「たかが」ではなくなり、現実そのものともいえるほどに、現実の社会や自分と同じと言ってもいいかもしれません。

うまくいけば現実でも。
うまくいかなかったなら、どうしたら現実ではうまくいくのか。

川のごみが海へ流れつくことで問題になっていることを伝えることで、川と海がつながって、そこに暮らす人=自分はなにができるのだろうか。それを、自分へと矢印を向けて、考えてもらいたい、そう願っての午前中でした。

午後は、近くの河川でガサガサです。
午前中は川と海のつながりを意識したので、今度は、森と川を意識します。
そうすると、この日の体験で、森から海までがつながることになります。

はじめてガサガサする人もいれば、やったことあるよの人もいて、今日の目的は「たくさんの生き物をつかまえよう」です。

川の生き物といえば、、、圧倒的に魚をイメージされると思いますが、実際の川には、魚以外の生き物もたくさんいます。それを分かち合いたかったのです。
川の生き物の中に、ヒトも入ると思っています。
人間も、川が無いと生きていけない。川があるからごみ問題も起きて、洪水で流されて、事故も起きる。だけれども、川が無いと水が無い、だからやはり、ヒトも川の生き物なのだと。

魚やヒト以外にも、川の生き物がたくさんいるという事実を、ガサガサを通して気づけたら、そうするともはや自然に、生物多様性という言葉も意味も、スッと入ってくるように思いました。

こちらが「せいぶつたようせい」などと声高に言わなくても、採れた生き物や見える生き物を見れば、川には生物多様性が存在していることを、自ずと気づいてもらえたのではないかと思います。

みんなで捕まえた生き物をあつめた水族館ができました。
そこに集う生き物は、毎回変わるのが「森と川と人をつなぐ楽校」の特徴です。
そしてもう一つの特徴は、変わる生き物に合わせて、話す内容を変えていることです。

その日にどんな生き物が、いくつくらい採れたのか。
そこから見える、いまの川の様子はどうなんだろうか。

そこから、参加者のみなさんと共有したいことはなんなのか、を見つけていく。

型にはまらないやり方だからこそ、やっているこちらが”楽しい”のです。
「森と川と人をつなぐ楽校」は、”学校”じゃない。

楽しむことが一番の学び。
そう信じて、いかに自分たちが楽しめるか。ある意味では、そこを究極に追い求めていく場でもあると思っています。

自分たちが楽しめないものを、参加者が楽しめるわけもないし、楽しんでもらえる技術も無い。
自分たちが楽しい!!という、その素直で純粋な想いこそ、学びを深める一番のモチベーションなのだと信じています。

自分たちが楽しむことで、参加者のみなさんの楽しい!を引き出し、火をつけて、学びを最大化する。なんだかそんな取り組みを、今後していけると思うと、これから先の楽校がとても楽しみになりました。

企画責任者として、想いを存分に込めて実施するのだけれど、絶対に忘れないのが、この日=開校日。初心忘るべからずとなれば、その初心はこの日にあるわけです。

この日が、この日の想いが、この日抱いていた熱いものが
これから先の未来に通じて、「森と川と人をつなぐ楽校」がさらに発展していることを思い描いて、今年度の取り組みをスタートさせていきます。

今回の参加者の皆さん、ありがとうございました。
今後の参加者の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

各回、満員御礼で実施できること、喜びしかありません。本当にありがとうございます!

このプログラムは、公益財団法人河川財団の河川基金のご支援を受けて実施しています。

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