カワサポ交流研修会のご報告 1日目
執筆者: 岡本亮太 (たんたん)
9月30日、10月1日に【第2回カワサポ交流研修会】を実施しました。
(主催:流域を考えるクラウドファンディングサイト『カワサポ』)
テーマは「団体支援を継続的に受けるために、できること」
1日目は、まちづくりや広報分野で活動する川中講師と、フリーのファンドレイザーとして主に心理面から各団体の資金調達をサポートする浅井講師による講演とワークショップ(WS)を開催しました。
カワサポ https://www.kawa-supporters.net/ に登録している団体と、登録はしていないが市民活動をしている団体から、合計14名が参加くださいました。
みんなが「はじめまして」で、WSを行うので、まずは仲良くなってもらおうと、CWP入って1年の大地くん主催のアイスブレイクから。
お互いに自己紹介をして、心の中で1,2,3のどれかの数字を思い、握手して、思った数字の分だけ相手の手を握るというもの。
「せーの」と声をかけて、やってみると・・・
合いませんでした~~~(笑)
合わなかったら合うまでやって、できたらハイタッチします。
ここで、だいぶ参加者の緊張はほぐれて、笑いも起きていました!
さあ、いよいよ。
川中さんの講演とWSです。
川中さんのセッションでのテーマは【支援したくなる団体と、こんな団体はイヤだ!】
まず取り組んだのは、自分が寄付や支援をしたことがある団体と、その理由をあげるというもの。
言われてみると、支援している、支援したものには必ず理由があるんですよね。
東日本大震災の義援金、知り合いがやっているNPO、コンビニ横の募金箱・・・
じゃあなんでお金を出したのか―
知り合い、何かしたかった、情報や物などの見返りが欲しい、共感する・・・
支援するには「なんとなく」ではなくて、そこにちゃんとした理由があるんですね。当たり前ですけど整理って大事。
続いては、支援をやめた、頼まれたけどしなかった理由を考えます。
モチベーションが下がった、人間関係、自分がしなくてもいいと思えた、結果が見えない・・・・
グループで話し合ってみると、共通点があるんですね。
これもまた整理って大事。
こうして見ていくと、支援したくなる団体の共通点や、したくない団体の共通点の整理ができました。
自分が主軸になって寄付や支援を考えた後は、団体を主軸にして、どうして寄付や支援を得るかを考えます。
広報の面から事例をいくつも紹介していただいた後、自分たちの団体やサービスでそこまで詳しいターゲット設定ができているのか、AIDMAがどれくらいできているか、など見つめ直す機会をもらいました。
自分と団体の両面を軸にして考えることで、主観的・客観的、両面から自分や団体を見つめ直し、今どうなのか、じゃあどうするのか、何ができるのか、再考する契機になったように思います。
もともと川中さんは、当初講師予定だった吉田さんが急きょ来られなくなり、吉田さんの紹介で引き受けてくださったのですが、代役なんてとんでもない、とても内容の濃い、面白いセッションでした。
続いては浅井講師による「お金くださいって言えますか」です。
浅井さんは日本で一番大きなファンドレイジング(資金調達)イベントFRJで何年も講師を務める人気講師で、もともと私も浅井さんの講義を受けて、わかりやすいなと思い、今回依頼した経緯があります。
支援や寄付を呼びかけるのに発する「お金ください」これって、なかなか言えないですよね、というところから始まり、じゃあなぜ言えないのか、言いにくいのかを探ると、そこは心理が影響していると。
どこかで無意識のうちに『断られるんじゃないか』『寄付してもらう価値がない』などと思いこみをして、自らの評価を下げていることが要因ではないかというのです。
言われてみると、お金を・・・と口に出すことに抵抗があるという参加者の方は多かったです。
継続支援を得るっていうけど、そもそもお金についてどう思う?なんてグループで話し合う機会もありました。
浅井さんのWSの中で面白かったのは、支援者とのコミュニケーションをマトリックス表にして把握することの大切さ。
団体を支援してくれる人の中には、理事、ボランティア、イベント参加者、寄付者など様々な人たちがいて、その人たちに、どんなコミュニケーションを、いつ、おこなうのが最適なのかを表にまとめて行動するというもの。
下手な鉄砲ではなくて、ちゃんと表に落とし込んで、どの人に、いつ、どれくらい・・・という整理は必要だなと実感いたしました。
どちらの講師ともに、気づかせてくれる点が多く、自分や団体を整理する機会をいただいたように思いました。
グループで話し合うことで、他者への理解も深まったし、自分たちへの再考もできました。
じゃあどうしていくか。
我々CWPももちろんですが、各参加者にとって、何かの気づきになってくれれば幸いです。
プロの講師の後には、我々CWPから、カワサポの最新状況や今後の展開についてを。
カワサポからは、最近達成したプロジェクトを分析してみたらわかったこと、をいくつか紹介しました。
カワサポで今年度あげたプロジェクトは100%の成功率を誇っているというのも事実としてお伝えし、参加者の中から一人でもいいから、実際にカワサポを使ってCFに挑戦・再挑戦する動きが見られたらうれしいですね。
こういう場は2年ぶりの開催です。
カワサポというバーチャルのサイトに登録する団体同士が交流して、ひとつのテーマについて共有し、学びあう機会はとてもいいものだと感じました。
世の中にクラウドファンディングはたくさんあれど、こうやって集って、聴いて、学びあう機会を作っていけることをカワサポの強みとして伸ばしたい、改めてそう思いました。
同じように意識を持って取り組む団体のベクトルが集うことで、その力がさらに強くなっている実感があり、それがカワサポによって繋がっていると思うと、もっともっといいものを生み出していかないといけないという意識を、メンバー一同再認識させていただきました。
我々としては、講師の方々からはもちろん、参加者との交流から、たくさんの気づきと学びをいただきました。
これからも繋がり続け、成長しあえる関係でいられるとイイなと思った次第です。
講師の方々、参加者の皆様、集っていただき、ありがとうございました!
そして、運営の助成をいただきました河川財団様にも深くお礼を申し上げます。
※本事業は河川財団河川基金対象事業です
CWP 岡本 亮太
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