2014/02/13

岐阜県主催　第１回清流の国ぎふづくり『自然共生』事例発表会報告

執筆者： cwp

２月６日、岐阜県主催で、動植物と共存する土木工事や農業を目指す取り組みを紹介する「清流の国ぎふづくり自然共生事例発表会」が開催されました。
行政や建設会社の担当者ら１１組が発表。ホタルを守る河川工事と、ダムなどに設けた魚道の診断活動が最優秀賞に選ばれました。
（中日新聞記事：http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20140207/CK2014020702000007.html）

岐阜県県土整備部河川課　岩﨑福久課長による発表会趣旨説明

300人ほどのホールがほぼ満席でした

最優秀賞に選ばれた魚道診断の魚道カルテ事例部分

私達も、自然共生工法研究会の原田様と共に、CWP田中が
『ＡＱＭＡＰも活用した「いい川」「課題のある川」の情報収集の取り組み』の表題で発表させて頂きました。

非常に色々な取り組みが出てきましたが、大きな工事の内容だけでなく、例えば一本木の板を小さな河川のコンクリートの岸に斜めに配置することでカエルが水際に行き来出来るようにする、田んぼ用水路に7万円前後でメダカ等が田んぼと行き来できる簡易魚道を作る、等小さな改善でも一部の生物環境をかなり改善出来る方法があり、生態系バランスを戻して人にも恩恵を受ける仕掛けが作っていける方法があると感じました。
（多様な生物が住む川のほうがそうでない川より6割以上集客効果高い、田んぼや畑で増える害虫を食す生物が自然に増えることで農薬減らし作業手間を減らす、等総合的に見れば様々な効果あり。）

個人的には、google earthで経路をプロットすれば、そのとおりに飛んで画像を取る機器、が非常に気になりました（笑）（岐阜県美濃土木事務所事例）

参考までに、以下当日の流れです。
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事例発表（行政部門）
　　（１）ホタルの生息に配慮した河床掘削工法の取り組み　　岐阜県大垣土木事務所　坂井田崇
　　（２）水生生物の行き来にも配慮した、河川分流点における河床安定対策の実施　　岐阜県美濃土木事務所　遠藤協一
　　（３）石組工法による河床安定対策の実施　　岐阜県郡上土木事務所　粟田
　　（４）農業用ため池における外来種駆除活動　　岐阜県農政部農地整備課　若林達也
　　（５）頭首工修繕工事後の希少生物保全の現状と評価　　岐阜県可茂農林事務所　遠藤利彦
　　（６）岐阜県における水田魚道の取り組み　　　　岐阜県農政部農村振興課　岩本英司
　　（７）森林作業道における濁水流出抑制対策~沈砂池の効果~　　岐阜県森林研究所　臼田寿生
事例発表（企業・民間・団体部門）
　　（１）ＡＱＭＡＰも活用した「いい川」「課題のある川」の情報収集の取り組み　　岐阜県自然共生工法研究会　原田守啓・Clear Water Project　田中五月
　　（２）魚道カルテを用いた管理の現状と課題について　　　　岐阜県自然共生工法研究会　魚道研究専門Ｇ　馬渕剛
　　（３）環境に配慮した法面緑化について　　（公財）岐阜県建設研究センター　高木庸光
　　（４）農業水路改修における生態系配慮工法の効果検証~長良川中流域~　　（株）ホクコン　前川義孝

表彰・審査員による講評　　岐阜県自然共生工法研究会　藤田裕一郎会長
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