CWPブログ

2013/08/21

八事山 興正寺 蛍舞うビオトープ再生プロジェクト(仮称)①

執筆者: 田中五月 (ダン)

田中五月


こんにちは。ClearWaterProject 田中です。
いよいよ今日から始まりました「八事の街に蛍舞うビオトープを再生しよう!」というプロジェクト。
興正寺様、お掃除を中心に八事の街づくりに取り組んでいる八意之会様と一緒に、私達ClearWaterProjectもこの取り組みに参加させて頂きます。

本日8月21日は調査&清掃を実施しました。
この様子を、以下の流れで報告させて頂きます。
—————————
1.水質調査状況
2.清掃状況
3.今後に向けて
—————————

本日が初回のレポートということもあり、長文となってしまいますが、お付き合いください。

【1.水質調査状況】
調査地点は5地点です。
ビオトープ内は以下マップに地点記載しています。

 

まずビオトープ入口のA地点。

 

CODは2ppm程度です。

とてもきれいです。 ホタルの中でも最も水質がきれいなところに生息するのはゲンジボタルです。
※概略でホタルの種類をまとめている以下を参照ください。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~yokoi/musi/kago33.htm

ゲンジボタルが生息するには、餌となるカワニナが住める環境が必要ですが、水質でいえば十分生息出来るレベルと思われます。
水質が悪ければ根本から考え直す必要があったために、とても嬉しいです。
参考までに・・・ CODのみの値、かつ前日までの天気や水温、測定誤差など考慮していませんが、レベル的には先日ブログで紹介した滋賀県の神崎川と同じくらいのきれいさです。
http://clearwaterproject.info/?p=262

次に橋下流のB地点。

 

このあたりから見た目には濁りが出てきますが、CODは3ppm程度であり、ここでも十分です。

 

ビオトープ内では最後のC地点。

 

ここでもCODは3ppm程度です!

 

ビオトープを離れ、上流の蛍池周辺。

 

ここではCODは2ppmをきっているように見えます。

 

そして、水面を見ていると、巻貝の這い跡が結構あります。
這い跡を追い、その生き物を捕まえてみると・・・ これはカワニナでしょうか?

右巻で、かつタニシよりも明らかに小さいです。
まずは「カワニナの住む環境を作って・・・」と考えていたので、カワニナが既に自生しているのであれば、非常に喜ばしいことです。
要調査です。

最後にカンチン茶屋横、ビオトープに流れる湧水の湧き出し地点。

 

ここでもCODは2ppmをきっているように見えます。素晴らしいです。

 

趣向変わり、いつもとても丁寧に案内して下さる興正寺 桝田様と八意之会 田中様の写真です。
衣装を変えると、なんだか田中様もお寺の方のように見えますね(^^;

 

【2.清掃状況】
本日は、興正寺マルシェが開催されているため、池底のヘドロ出しは出来ず、「大きな人工物や枯れ枝取り、水面の落ち葉すくい」です。
全体的にきれいなのですが、いくつか大物がありました。

靴下です。なんだか私、すごく嬉しそうな顔してますね、、 自分ではわかりませんでしたが「やったぞ」感があったのでしょうか。

 

枯れた植物とプラスチックゴミです。

 

枯れた植物です。

 

枯れた植物と、緑色のプラスチック棒です。

 

トングです。

 

最後に水面の落ち葉すくいです。

 

【3.今後に向けて】
今後大きく課題となりそうなポイントは以下です。
これらに対して、どのように対策するのかを検討しました。
■ヘドロ
■ザリガニを主とした外来種
■水の循環

まずはヘドロです。このように池に入ると、深い場所で10cmくらいたまっています。

 

次回の清掃で、ヘドロをすくってしまいたいため、どんな道具が適しているのかを調査しました。
第一候補のタモ網。ヘドロが抜け落ちてしまうかと思いましたが、十分すくえました。後の問題は耐久性でしょうか。

 

第二候補の金網。これはタモ網よりも目が細かいし、強度も十分です。

掃除のプロである田中様曰く「金網に持ち棒をつけて改良したものと、タモ網、両方使って、次回やってみましょうか」とのことでした。
また、ヘドロはその組成が重要で、ヘドロの成分が何かで、対策が変わると考えています。
基本は落ち葉などが堆積した結果のようです。


 

出口付近は少し石がまじっていました。

ヘドロは一度有識者の方とも相談し、成分と対策を検討していきます。

次にザリガニです。
このくらいの大きさのザリガニが結構います(おそらく全体で20-30匹)。

 

ザリガニの幼生はおそらく100匹をこえそうです。

ザリガニは、ヘドロ出しをした時に一緒に捕獲し、今後調整する引き取り先に引き取って頂くことを検討していきます。

最後に水の循環について。ビオトープ出口が池底から50cmくらいの位置にあり、その下は板がはめられていることで、循環が悪くなっているように見えます。
板を微細なフィルターなどに変えてあげることで改善出来そうにも思えますが、そうすると水が流れすぎてビオトープの水量が保てなくなる可能性もあるため、入口流入量/出口流出量のバランスなども考え、これも一度有識者の方と相談してみたいと考えています。

以上で、今回のビオトープ報告は終わりますが、八意之会全体としては通常清掃も行っております。
みなさんでとった集合写真です。今日もたくさんのゴミを拾っています!

 

晴れ晴れとした気持ちで、マルシェで賑わう興正寺様を後にしました。

 

ちなみにもうすぐ観月会もあるようです。

 

やはりこのような街中で、これだけの自然と歴史ある建物がある場所は重要だと感じます。
おそらく数年がかりにはなると思いますが、根気よくホタルが住む環境作りのお手伝いをしたいと強く感じた第1回目の清掃活動でした。

田中五月
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