【森と川と人をつなぐ楽校】水を知ろう!川を知ろう!開催したよー。
執筆者: 岡本亮太 (たんたん)
海とのつながり、川とのつながり。

環境学習「森と川と人をつなぐ楽校」(以下、楽校)の今期1回目を6月14日に開催しました。主催者としては、天気にひやひや。数日前は雨予報、雨天か晴天プログラムかを決める時は曇り、当日午前中の屋内プログラムが終わって、扉を開けたら『ねえーーー、雨降ってるよ!』という参加者の声。
ええ!!このタイミングで雨とか予報に無いし、考えてないし、今年1番の心臓バクバク間違いなく。しかし、とあるお父さんが確認してくれた雨雲レーダーによると大丈夫!お父さんの言う通り、雨はやみ、無事にすべてのプログラムを予定通り行えました、ものすごくホッとしております^^
1回目で、大事にしたかったのは、自分を含めた「人」と海のつながり、「人」と川のつながり。
そのために選んだ初回プログラムは『海ごみ問題カードゲーム』

「森と川と人をつなぐ楽校」と称している中で、いきなり森でも、川でもない、海を出してくるあたり、ズレまくってませんか、とか言われそうな気配も感じますが、僕が大事にしたかったのは、「森と川の先になにがあるのか」・・・その想像力と創造力。
人により違うであろう、その想像と創造は、とっても大事なのだと思います。
ということで、想像のひとつ、森と川の行きつく先には海がある、その海で起きている問題としての、海ごみに焦点を当てることで、毎日の暮らしと自分がつながるはずと思いました。楽校最初にこれを行うことで、いろんな『きっかけ』になるんじゃないかなって。
今回のカードゲームでは、アメリカ生まれで、世界中で水に関する環境教育の世界で活用されている手法『プロジェクトwet』の内容を少し取り入れました。


参加者同士で『地球』を投げて、受け取って、地球には、どれくらいの海があるのか、を確かめていきました。
単純に体を使っていくということ自体が、緊張をほぐせたらいいなということもあり、アイスブレイクのようなものです。
今後もプロジェクトWETでの取り組みは続けるし、他でも体験する人もいらっしゃるはずなのでネタバレ良くないので、詳しい数字や内容は書きませんが、何を共有したかったのかというと・・・
海ごみ問題が世界中で、世界中の海で、起きているのだ。地球全体の問題なのだ、自分と世界がつながる、ということをイメージしてもらえるといいなということです。
実際にこれまで拾ってきた海ごみを紹介、海外の海ごみが日本に漂着していることも伝えて、地球全体のことなんだよね、その中の自分は何ができるかな、というのを、そういう形でも共有できたと思います。

楽校は、親子で環境学習をすることにこだわるので、カードゲームでも、親子でカードを選ぶ過程を楽しんでもらいます。

これが良いと思う、なぜなら。
いまはこっちのカードの方が良いのではないか、理由は。

そのような会話が会場では聞こえてきて、時に大人の考えが外れて悪い結果になってしまうこともあり、一喜一憂を会場の参加者同士でも育んでくださり、盛り上がれたと思います。
最後は、大人も子どもも、みなさんおひとりずつ感想や、これを調べたい、これをやってみる、などを話してもらいました。一生懸命に、自分が思ったこと、考えてくれたことを話してくれる、その一言一句をしっかりと受け止めたいと思います、そして同時に、どの子も本当に素敵で、しっかりと自分の考えを述べる、伝えることができる、本当にすごいなって。

「分別をやってみる」
「子どもと一緒に取り組んでみる」
「ごみ拾いに参加する」
大人の方が、こういうこともおっしゃってくださいました。
「子どもと一緒に学べる機会が、とてもよかった」
色々な言葉や表情それぞれに、主催者としては救われる、感謝するのですが、こちらが願うことを言葉にしてもらえると、やっぱり救われますね。子どもと一緒に学ぶことを通して、親子の対話が増えて、家庭や毎日から、少しずつ環境について考えて、行動してくれる人を増やしたいという想いを持って開催している身からすると、感じてもらえてよかったなって思います。

子どもだけの瞬間でも、大人だけの時でもなく、一緒に過ごす時間だからこそ叶えられることがあると思うのです。
午後は、川でのガサガサです。

ここでの目的は、ふたつ。
①川の生き物を通して、川に関心を持ってほしい。
②午前中に感じた海とのつながり、そもそも、海とつながるのは川だから、川と海とのつながりを深めてほしい。

僕たちは、行動してくれる人を増やしたいと思って、願って、取り組んでいます。
ただ、いきなり行動に変わるなんてあり得ないと思っていて、じゃあどうしたら変わるのか。
「好き」から始まるエトセトラなのだと、信じています。
生き物が好き ⇒ 調べてみよう「知る」 ⇒ もっと知ろう ⇒ その生き物が好む環境 ⇒ つづくエトセトラ・・・
知る以降は、加速度的に進んでいくことも有ると思うし、家庭でもできることはあると思っていて、僕たちの役割は「好き」を育み、増幅させること。

「好き」というプラスの感情を生み出すために、「楽しい」というポジティブな動機はすごく重要だから「楽校」としています。
そのためには、僕たち自身が楽しんで取り組むことってのは根本的に重要で、自分が楽しいと思えることをプログラムにして、そこに自分たちだけのエッセンスやスパイスを散りばめている感じです。

この日も、たくさんの生き物との出逢いが叶いました。
初めて見るの、いつも見ているより大きいの、いつも見ているのと色が違うの、いろいろです。
自然界の生き物の不思議は、この時期にしか見られないものもたくさんあって、ちょっとした解説を話したり、質問に答えたりしながら、少しでも「好き」を増幅させ「知る」に移ってもらえるフェーズに誘っていく感覚です。
誘うひとつは、疑問にすべて答えない、ということ。

『なんでだろうね』って、敢えて余白を残すこと、これまたとても大事なんだと思います。
「え、先生なんじゃないの?」と言われるかもしれないけれど、まず僕らは先生とは呼ばないでというスタイルであり、全てに答えを出せる人がプロなのではないと思っています、いや、それを不正解ということではなく、僕らはそう信じています。
『なんでだろうね』と残した余白を埋める要素が、「知る」という前向きな動機なのだと思っています。全て答えれば、あの人に聞けばいいねになりかねない。でも、「知る」という行為、そのために「調べる」という行為をしてくれることは、もうすでに「行動してくれる人を増やしたい」という僕らの叶えたい世界に一緒に入ってくれることなのだと思います。
だから大事にしているのは、答えを言える人ではなく、機会を作れる人になる、そのプロになるということ。楽校を環境教育と呼ばずに、環境”学習”「森と川と人をつなぐ楽校」としているのも、そこに一理あり。

人生には余白が必要なのと同じく、環境学習の世界には、余白と遊び心が必要なのだと思っています。
生き物の世界も、人間にはわからない常識があり、答えの無い問題がそこにあり、解けない方程式が存在するから、おもしろいのであり、好きでい続けられるような気がします。
実施後のアンケートで「帰宅前に本屋に行って図鑑を買って、つかまえた生き物を復習した」と答えてくださる方がいらして、もうね、感激しました。うれしい。
親子で、同じ時間と、同じ内容を体験して、捉え方がちがった、楽しいと思えた瞬間がちがったはずのお互いが、こうして対話をして、振り返りをしてくれる、うれしいです。
川の世界に、川の生き物の世界に、川がつなぐ森と海の現実に、関心を持ってもらえる日にできたかなと思うので、良かったなって。

AIや画像検索でやれば、一発で答えが出てくるこの時代。
自分でつかまえて、図鑑を見て、合っているかもわからないけれど考えてみる、その時間は、遠回りで、不確かで、労力のかかる道のりだけど、その時間こそが「自分と川や森、海とのつながり」なのだと信じています。
たとえ時代に逆行しようと、その時間のかかる旅路こそ楽校が忘れちゃいけない、これからの時代に本当は必要になってくると信じている、そして、その旅路の向こうにある世界にこそ、人間が忘れちゃいけない未来がある、それもまた信じています。

その旅路の一歩が、この川に、このゲームに、あったのだと思ってもらえると本望です。
川って、楽しいね。
カラー-1024x563.png)
この取り組みは公益財団法人河川財団 河川基金の支援を受けています。
【森と川と人をつなぐ楽校】水を知ろう!川を知ろう!開催したよー。26/06/18
海とのつながり、川とのつながり。 環境学習「森と川と人をつなぐ楽校」(以下、楽校)の今期1回目を6月14日に開催しました。主催者としては、天気にひやひや。数日前は雨予報、雨天か晴天プロ...
【満員御礼】2026年環境学習「森と川と人をつなぐ楽校」募集開始!26/06/08
5/20記載)単発参加OKになりました!(全回参加優先期間終了のため)5/27記載)9月&10月セットの回は満席になりました。6月、7月も残りわずか。5/30記載)6月の回も満席になりました。7月は...
満席になりました!森と川と人をつなぐ楽校 特別回!募集開始!26/05/25
==================================5月25日掲載)おかげさまで満席になりました!ありがとうございます。===============================...
森と川と人をつなぐ楽校 冊子完成!26/02/25
今年度、想いを持って取り組んできた環境学習「森と川と人をつなぐ楽校」の内容をまとめた冊子が出来上がりました。 今後、ClearWaterProject運営のキャンプ場「リバーベース塩瀬」でご覧...
小学校5年生向けの環境学習を行いました。26/02/25
5年生「環境を守るわたしたち」の内容で、出前授業を行いました。 今回の授業テーマは「水質」「よごれ」「公害」なので、これまで私が実施してきた愛知県内河川の水質調査(パックテスト)の結果...
名古屋市内の高校にて、環境学習を実施しました。26/02/17
※取り決めにより、写真撮影不可のため、写真は有りませんが報告しますね。 名古屋市内の高校にて、環境をテーマにした講和を実施しました。「キャリア」ということが関係してくるので・環境を仕事にすると...
CWPオリジナルLINEスタンプできました!25/12/02
念願かもしれない!やりたかったことができたかもしれない! そんな想いです。CWPオリジナルのLINEスタンプができました~!! https://line.me/S/sticker/320...
出前授業「自分の地域には、どんなごみが落ちているの?」を実施しました。25/11/04
名古屋市内の小学校4年生向けの出前授業です。 小学校で、地域の河川に出向いて生き物観察をしたら、予想外に子どもたちが、川のごみが多いことに関心を示したため、ごみについて学ぶ機会を、とい...
「森と川と人をつなぐ楽校」 ”おなじ”と”ちがい”25/10/07
今年度の環境学習「森と川と人をつなぐ楽校」の最終回を、10月5日におこないました。 もともと予定していたのは、いつものと川とちがう川と、2つの川に出かけてガサガサしてみて、”おなじ”や”ちがい...
私立中学校にて、海ごみ問題の環境学習をおこないました。25/09/30
第21回日本水大賞。 かれこれ、6年前、2019年の出来事です。CWPが日本水大賞未来開拓賞を受賞した際の大賞を受賞されたのが、とある私立学園さんでした。当時は女子校でしたので、彼女たちの取り...