子供達が「うわぁー」と歓声をあげて飛び込んでいくような海・川・湖は高度経済成長期にどんどん減り、いまだにそのような水準に回復出来たところは稀です。
確かに上水道が完備され安全に水を利用できるので、海・川・湖が汚いままでも生活に不自由するわけではありません。
生活に必要な条件ではないのです。
ただ汚れた海河川、少ない自然の中での生活は豊かで幸せな環境でしょうか。
休日になれば、多くの人々がコンクリートで固められた都市部から、美しい森、水、自然をもとめて、キャンプ・登山・釣りなど遊びに出かけます。本能的に美しい自然環境を身体が求めているのではないでしょうか。
私達の大部分が仕事・家族の関係上、住む場所をおいそれと変更することは出来ません。
そういった人々も、美しい自然環境へ時間をかけずアクセス出来れば、もっと普段の生活も幸せに過ごせるのではないでしょうか。
さらに言えば京都の鴨川や貴船神社の川床のように、豊かな水辺を取り戻せば、その上に新たに人を惹きつける文化を作りだすことも可能だと考えています。
今の日本は世界でも稀に恵まれた水資源を、経済・効率性の観点でのみ評価し、今だ本当の価値を全然活かせていないのではないでしょうか。
現在はITの力で、今まで目の前に見えなかった河川の上流から下流までの状況や、海の流れ等、広範囲にわたる影響を可視化し、皆同様の情報を得る手段を作ることが可能です。
豊かな水辺を取り戻し、文化を創造し、子供達の世代により豊かな環境を残す。
私達は水辺状況の問題点・改善活動を "見える化" することを中心に、そのような自然環境を実現していきたいと考えています。
一般社団法人ClearWaterProject 代表理事 瀬川貴之
私たちは水辺環境を中心とした循環型社会の創出を目的にESG経営、SDGsへの取組みを推進し、社会に貢献していきます。