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2015/09/03

第8回いい川・いい川づくりワークショップで入賞しました!


瀬川です。8月末の土日、名古屋からはるばる仙台の東北工業大学へ。

目的地は第8回いい川・いい川づくりワークショップの会場。
伊達政宗公の青葉城と近い山に位置し、なんというか東北工業大学は、山の上です。

今回はそれこそ九州鹿児島から北海道まで全国から41団体が参加。
私は一人でしたけど、団体の人で一人で来る人は少ないんですよね。。

これらの団体からその年のグランプリを決める!というワークショップ。
でもグランプリとっても何もない、と最初に断られます。。
まあ良い取組みを取り上げて注目してもらうのはそうですが、他にも何かしら糧になるものはある、と交流こそメインに掲げています。

選出方法は面白くて、
まずは41団体全員3分プレゼン!
その後6団体1テーブルぐらいに各部屋に分かれ、各部屋についた審査員たちによる一次選考があります。
ここで2団体決まり、1日目は交流会へ。
ただ、2日目には復活選考なるものがあり、パネル前で説明しまた別の審査員たちによっていくつかの団体が二次選考に復活で上がっていく、という仕組み。

その後残った団体で再度プレゼンし、二次選考で9団体ほどが最終選考に(その年によって違います。現場の雰囲気で決まる、という)。
そして最後にグランプリ、準グランプリを。

ポイントは
□すべて公開選考!だれがどういう評価をしたのかが一目瞭然。
審査員も自分の一票で決まると思うと緊張です。
□二次、最終では審査員以外の参加者にも○○をこういう理由で押します!と応援制度があります。
別に権限はないけど、会場の雰囲気・流れを変えるのに大きな効果を発揮し、ダイナミックな選考になります。

さて、そんな会の様子です。

開催の顔の方々
開催の顔の方々
なかなかの大人数です。
なかなかの大人数です。

第一次選考前の全体プレゼンの様子。

みなさんPRを工夫してきます。これは信濃川・千曲川の新潟水辺の会ですね
みなさんPRを工夫してきます。これは信濃川・千曲川の新潟水辺の会ですね
ちいさな子供達も来てます。北海道夕張川のリバーネット21ながぬまです。
ちいさな子供達も来てます。北海道夕張川のリバーネット21ながぬまです。

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こんな簡易魚道を段ボールで表現して持ってくる、という強者たちも。

簡易魚道の中身ですね。
簡易魚道の中身ですね。

市民の活動だけでなく、行政や企業のいい川の技術も一部発表あります。

技術的な話も。これは成願寺川のリップラップ工という護岸を守り、砂州を保全・回復させる工法。
技術的な話も。これは成願寺川のリップラップ工という護岸を守り、砂州を保全・回復させる工法。

さらに恒例として、韓国でもいい川づくりWSがあり、そこの団体の方の一部が発表に来てくれ、韓国の事例も知ることが出来ます。
今回は遠川里川というところからサムスンの工場からの排水で魚の集団事件あり、それをどのように対話解決していったかの話や、絶滅危惧種のヒョウモンカナヘビの保護活動等ありました。
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1日目の終わりは交流会。もうちょっと雰囲気良いところ押さえていたそうですが、人数が多すぎて学食利用になった様子。
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毎回全国の団体に「川の恵み」として特産品を持ってきてもらうという催し。人気です。
毎回全国の団体に「川の恵み」として特産品を持ってきてもらうという催し。人気です。

2日目の朝は、復活選考のための場でパネルを用意し、多くの人にPRする時間。
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復活選考に向けロビー活動中(笑)
復活選考に向けロビー活動中(笑)
最終的に4票もらい復活!ただし2名ほどどうせ上がるからいいよね、と投票してくれなかった方も(^^;)
最終的に4票もらい復活!ただし2名ほどどうせ上がるからいいよね、と投票してくれなかった方も(^^;)

見事復活選考されたので、晴れて二次選考のため、改めて3分プレゼンです。
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そして二次選考。
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写真ほとんど撮っていなかったので様子分からないんですが、実はカワサポは1回目の投票で0票、2回目も0票、と二次選考落ち確実な雰囲気でした。
しかしそこから、応援演説で現場だけでなくそれを支援するこの新しい仕組みを押さないのはおかしい!といった応援演説が立て続けに入り、3回目の投票で何とか最終選考に残ったのです。いい川づくりWSらしい上がり方です(笑)

そして最終選考。
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選考基準は、「発想・着眼点」「関わり評価」「プロセス評価」「計画・技術評価」と初期では決められているんですが、コーディネーターの島谷幸宏先生により、それとは別の「総合点」追加(笑)。
さらに会場から「持続性こそ重要だ」、と「持続性」も評価項目に(笑)。
そしてそれらの基準を元に色々考えてみて、最終的にグランプリ候補、準グランプリの候補への投票となり、下のような結果に。
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お一人準グランプリに是非押したい、と言ってもらえたんですが、カワサポは最終的に選に漏れて入賞、という形になりました。
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グランプリは滋賀の勝部自治会。川を自然に生活に取入れコミュニティで運営しているところ。
グランプリは滋賀の勝部自治会。川を自然に生活に取入れコミュニティで運営しているところ。
準グランプリの一つの寝屋川の団体。ねや川水辺クラブや摂南大学のエコシビル部等。
準グランプリの一つの寝屋川の団体。ねや川水辺クラブや摂南大学のエコシビル部等。

今回の行って感じるのが、「カワサポ」という新しい仕組みは非常に評価が分かれる、物議をかもす内容だ、ということ。

主に行政の一部や学識者、全国の川づくりに関わる技術の方、といった全体を色々見てきた方から特にプッシュ頂いたイメージ。
一方現場で川づくりされている団体は、いざ自分達がやる、という判断が入るからなのかどうかはわかりませんが、非常に良い取組みだと思うけど自分たちが出来るかは分からない、役にたつの?、といった反応が多かったように感じました。

ただ、一次選考から落ちては上がり、ということを繰り返し、既存の枠組みでは評価できないけど期待はされている、というのを色々感じる会でした。

世間ではかなりクラウドファンディングというものが広まってきた感じはあり、ふるさと納税も制度がさらに充実し、お得でもあるのでかなり広まってきたけど、そういうのが普通の感覚の人は実は都市部の方であったり、若い世代。

たぶん都市部と地方で生活コミュニティ、人との関わりが大きく異なり、さらに川という、直接的な人や自分だけが使うモノが対象ではなく、すぐに変わらず、土木・政治分野が大きく、公的な管理のものに関わるというもっとも離れた対象なのではないのかな、と思います。

ただこういったものはまさに社会インフラ。こういった分野が活発になる助けになればと思った次第。